私とグレーゾーンとADHDと

お久しぶりです。

ずいぶん前の記事と間が空きましたが、理由などがありまして。noteでも書きましたが、ADHD仕草全開でした。

紅葉ツーリングとワーケーションしてます その1 - 雑談的な何かを語りましょう vol.3

散々申し上げている通り、私はADHDです。ただし(グレーゾーン)が付きますが。
グレーゾーンとは、発達障害の特性(ASDなども含む)は認められるものの、その程度や症状の出方が、医学的な診断基準をすべてクリアしてない状態です。正式な病状ではなく通称ですが。
「定型発達者」と「診断確定者」の中間と捉えて下さい。

ぶっちゃけ自称であるのですが、その特性による困難を感じている人は、確実に存在している、ということです。
一説には総人口の約10%から14%に達すると言われています。
「スペクトラム(連続体)」のように個人によってさまざまな強さや現れ方をすることから、明確な線引きが難しいですね。

 

私の場合、加齢と共に症状は治まりましたが、「先延ばし」「うっかりミス」「脳の多動性」「ワーキングメモリーの弱さ」「過集中(ハイパーフォーカス)」などは確実にありますね。
判断テストでも毎回ADHD特性と答えられますし、心療内科の専従医も同意してました。

 

それに対して近年言われる、境界知能はまた別の概念でして、主に知能指数(IQ)が70から85の範囲にある人々を指します。

この境界知能の方々は、知的障害と診断されるIQの基準(通常70未満)は超えているため、法的な支援や特別支援教育の対象外となることがほとんどです。しかし、一般社会の多くの場面(学習、複雑な仕事、金銭管理、抽象的な思考、人間関係など)で、定型発達の人々と同じように振る舞うことが難しく、大きな生活の困難を抱えます。

発達障害(ADHD、ASDなど)のグレーゾーンが「特性の偏りや凸凹」で、境界知能は「全般的な認知能力の低さ」となるわけです。

ただし、これらの概念はそれぞれ独立しているわけではなく、色々な特性が入り乱れて人間は成り立っており、定型発達者(いわゆる普通の人と思っている人)でも、今の環境がマッチしてるだけで違う能力を求められると、本人も思わぬ困難を感じ、不定形の部分に気づくなんて事もありえますね。


■過集中:ハイパーフォーカス

私のブログ等でよく出てくるこの言葉、ADHD特性を持つ人に多く見られる現象で、読んで字のごとく過剰な集中状態になることを言います。

よくある説明として、興味のあることや締め切り間近のタスクに没頭すると、時間感覚が完全に消失し、異常なまでの集中力を発揮。まるで脳が暴走しているかのように、一つのことに没頭してしまいます。
不思議なことに自分の興味がない単調な作業などには注意が散漫になりがちです。

そう聞くと単純にわがままちゃんだと思われるでしょうが、定型発達の方の「集中」とは異なり、過集中は自分でコントロールできない点が特徴とされてます。

 

私の場合はまだマイルドだと思っていたのですがね。ですが、この間から、初体験の異常な過集中になったんですよ。
3日くらいの間は殆ど寝ずに作業に没頭。お腹も極端に減らなければ放置。食べても冷凍していたご飯茶碗1杯分くらいの玄米ご飯に単品のおかずだけ。1日1食ぐらい。

さすがにその後は身体の限界が来て、睡眠を取らないといけなくなりましたが、もう殆ど仮眠ばかり。1時間前後を日に数度取るくらい。
もうね。頭が受け付けないんですよ。休むことを。

今まで勤め人だったこともあり、ある程度抑えられていたんですね。それが、目的もハッキリし、自由に自分の時間を使えるようになり、抑えられていた物が解放されたんでしょうか。 


■ゾーンとハイパーフォーカス

ただ、私はADHD特有の過集中とは少し毛色が違うんですよね。

目的に向かって作業に入れ込むことは一緒ですが、適度にマルチタスクもできますし、計画性もある。集中と言うより夢中と言った方が良いと思います。スポーツ選手等で言われるゾーンとは違います。
そもそも、ゾーンとハイパーフォーカスからして別物です。

 

ゾーン(フロー状態)は、スポーツ心理学や創造性研究で言われる最高のパフォーマンス状態です。
集中しながらも周囲の状況把握ができ、必要に応じて切り替えや調整が可能。時間を忘れるほど没頭しますが、心地よい充実感があり、終わった後も適度な疲労感と達成感が残ります。
重要なのは「コントロールできている感覚」があること。

ハイパーフォーカスは、ADHDの神経学的特性による過集中状態。興味の対象に脳が固着して、自分の意思では止められません。
周囲の声も聞こえず、時間や体調の感覚が麻痺。視野が極端に狭くなり、他のことが一切見えなくなります。
そして終わった後は、燃え尽きたような虚無感や極度の疲労に襲われます。

まとめるとゾーンは「最高のパフォーマンスを発揮できる集中状態」で、ハイパーフォーカスは「コントロール不能の暴走する集中」
他にも脳の報酬系の絡みもありますが割愛。

 

ただ私は集中と言うよりも夢中と言った方が合ってますが、自分でコントロール不能なのは同じですね。明らかに身体の疲労がたまっているのにタスクを止められない。休もうとしても過剰思考が邪魔をする。結局眠れないのを前提に横になって身体を休めるだけ。少し回復したら作業に復帰。
まるでゾンビです。


■無秩序の中の計画性

別の角度から言うと、ADHD特有の計画を立てられない症状は無いですね。
ちゃんと混乱せずに戦略的に予定もたてられますし、苦手意識もない。むしろエンジニアリング感性で考えると面白く感じるくらい。
現にこうしてツーリングの計画を立ててワーケーションしてますから。

問題は自分の能力を無視しがちなのと、先延ばし属性に弱いと言うことですね。
やっぱりダメじゃないか!

 

そのあたりの自分を俯瞰する目は、歳を取って磨かれてきた感じですね。ですから見栄を張った計画や他人を気にした目標などは立てなくなりました。
有り体に言えば自分らしく生きるための計画ですね。

ハイパーフォーカス中も適度に目標と妥協を付けてなんとか共存できそうですね。無理に抑えると自分らしさが失われてしまう。
休憩期に入ったら遠慮せずに活動停止すると思います。


いまの過集中状態もその前の休憩期(たぶん5日くらいなにもしてなかった)の後です。またブログなどの更新が止まったらそういうことだと思ってください。


■東北の夜空の下で…

ということで、今日も昨日と同じく深夜にブログの記事を仕上げています。昨日はnoteでしたが。

今は宮城県の石巻市にいます。仙台の少し北に位置します。
安くて良い宿がありましたからベッドのある部屋です。

しかし現在時刻は4時30分。記事を書く前は、持ち込んだ自主開発Androidアプリの調整をしたり明日のツーリングルートを計画したり。
結局殆ど寝てません。
てかベッドで寝ずに床で寝てます。体力が回復したらすぐにPCを触れるようにデスクの側で寝転んでます。

ちなみに昨日は長野県の上田市を朝7時に出発して500km走りました。途中日光の峠を走ったりしながら。
完全に常軌を逸してますね。

しかし仕方ないです。なんせ面白いのですから。冬の訪れを感じる東北の夜で「ま、なんとかなるっしょ」と呟く異常者でした。